2013年09月29日

福島映画シンポジウム

■ふと気が付けば、もう9月最後の日曜日。秋が一気に深まる気配を感じます。9月中はプライベートでも仕事でも、色々とイベントがあって大忙しでした。中旬には Ecole Normale Supérieure de Lyon (ENS de Lyon - リヨン高等師範学校)で東日本大震災に因んで発表された映画をめぐるシンポジウムがありました。

≪ Figurer la catastrophe, réfléchir le nucléaire ≫
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■ENSの映画学科の先生が、日本で行われている映画上映&トークプロジェクト「Image.Fukushima(イメージ福島)」の活動にヒントを得て企画したもので、災害・被災の現状を知ると同時にそういったテーマの映像化がはらむ意味や問題点について考えようというものでした。ENSのマスターレベルの学生向けではありますが、映画上映とパネルディスカッションは無料参加可能で、他校の学生や一般視聴者も多く集まっていました。日本から松林要樹監督と「イメージ福島」の実行会長三浦哲哉氏、その他フランス在住の監督3人が討論に参加。被災の現状をめぐってのパネルディスカッションには、物理学、社会学、医学、地理学などの研究者が登壇しました。

■上映作品は以下の通り。ロードショーなどにはかからない作品ばかりでしょう。

  松林要樹 相馬看花
  Philippe Rouy 4 bâtiments face à la mer
  河村勇樹 Four Months After
  藤原敏史 無人地帯
  船橋淳 フタバから遠く離れて
  Keiko Courdy 霧の向こう
  小林政広 ぎりぎりの女たち

■8月末に Grand central という原発作業員が登場する映画が封切られ好評を博しました。その監督がENS de Lyonの10年前の学生だったことから、シンポジウムの最後にセミナー講師として招かれて話をしました。映画の企画は福島の事故以前からあったもので、シンポジウムの趣旨にはそぐわないとしたうえで、原発作業員の過酷な労働条件や絆の深い人間関係など、実際に作業員だった人の指導も受けながら撮影したということです。若い女性監督からは映画作りの難しさと楽しさが熱意とともに伝わってきました。それを聞いて興味がわいたので観に行ってみました。主要テーマは「危険な恋愛関係」ですが平凡な扱いで、様々な裏の苦労がシロウトの私には見えないし、私にとっては詰まらない作品でした。作業現場描写はかなり忠実に再現されてはいるのでしょうが、おそらく現実とはかけ離れていることでしょう。キレイ過ぎる感じ… 原作の小説があるそうなので読んでみようと思います。


発電所内の撮影はもちろん国内の本物は使えず
国民投票で稼働反対!となり未使用になっていた
オーストリアのピカピカの発電所で撮影できたそうです
タグ:映画 3.11
posted by KIMIU at 17:48| 観た | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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