2013年06月10日

クレルヴォ・レ・ラック

猫 6月8日土曜日に、ジュラ県のクレルヴォ・レ・ラックという小さな村で、日本をテーマにしたフェスティヴァルがありました。生け花、習字、折り紙、マンガ、合気道、盆栽、琵琶演奏(横田桂子さん)等々 アトリエあり展示あり実演ありで、和気藹々とした村の催し物です。

猫 ここでアソシエーションNos Voisins lointains 3.11として、事故後の福島の事情を伝えるカンファレンスをすることになり、メンバー3人が宣伝も兼ねて参加してきました。写真ジャーナリストの山本宗補さんや坂本工さん、JIM-netから使用許可を得た写真でスライドショーをやりながら、代表の杉田くるみさんがコメントしていき、少人数ながらも熱心な聴衆の皆さんとの質疑応答など活発な展開となりました。

1-946670_187862818039622_1597816525_n.jpg


猫 村の名前を訳すと「湖の近くのクレルヴォ」となる通り、美しい森と山に囲まれた湖が広がる自然豊かな地域です。しかし、チェルノブイリ原発事故の後、放射性物質のホットスポットとなり、甲状腺障害を患う人が多いと言われている所です。そんなことから、主催の村役場の人々を始め、カンファレンスを聞きに来てくれた人々も我がことのように事故の影響に興味を持ってくれたのでしょう。

猫 ジュラ、フランシュコンテ地方と呼ばれる地で、特産物のコンテチーズを買ってきました。見るからにいい色をした熟成のきいたチーズ。おそらく、リヨンで買ったら2,3倍の価格になるのではないでしょうか。ドライタイプのチーズですが、ほんのり甘みがあって口中で溶けるような美味しさです。

1-IMG_7342.JPG


posted by KIMIU at 02:39| Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月07日

リヨン1区の図書館でC

猫 リヨン1区子ども図書館の子供たちによる創作絵本の発表会がありました。冬期休暇中に開催された知るアトリエで、福島の子供たちの作文に答える形で作った本を紹介し、アソシエーション「遠くの隣人3.11」のメンバーが子供たちの質問に答えてさらに福島の現状を伝えました。

猫 昨年の秋から日本をテーマにいくつかイベントを開催してきて、この会がその締めくくりになります。福島の子供たちについて知るほかに、広島平和記念公園に贈る千羽鶴の準備もしてきました。参加した子供たちは9歳から12歳で、ちょっと難しかったようですが放射能汚染についてよく勉強していました。


1-IMG_7311.JPG

折り鶴と貞子さん「原爆の子の像」
「ふるさとはフクシマ 子どもたちの3,11」について解説する
マリーさん(右)とナタリーさん

1-IMG_7306.JPG

千羽鶴は窓一面に飾られていました
この後、梱包して広島に贈られます

1-IMG_7316.JPG

1-IMG_7304.JPG

日本の造本作家デザイナー、駒形克己氏の創作手法をまねた
折り畳み式の絵本です

1-IMG_7313.JPG

閉じた状態

1-IMG_7314.JPG

開くとまた違った絵の世界が広がります

1-IMG_7315.JPG

最後のページに詩や作文でメッセージが添えられています

猫 これらの詩や作文を翻訳して福島へ送るので、翻訳の手伝いをしますが難しそうで頭が痛いです。ナタリーさんは電子化してより多くの人に見てもらえないかと検討中です。

posted by KIMIU at 22:00| Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月17日

リヨン1区の図書館でB

猫 リヨン1区の市民図書館で、今度は大人向けの福島原発事故テーマのイベントがありました。事故後1〜2年の現状を、実際現地に係わってきた人々が報告し、聴衆の質問に答える公開討論会です。

1-531158_154033028089268_905315196_n.jpg

猫 フランスの非営利団体CRIRAD(放射能に関する調査および情報提供)代表のブルーノ・シャレイロンさん、人類学者の杉田くるみさん、リヨン在住アーチストでミュージシャンの東陽子さん、ダンサー/振付家の後山阿南さんの4人が登壇し、リヨン第2大学准教授地理学者のマリー・オジョンドルさんが司会をつとめてくれました。ブルーノさんは事故後すぐに日本へ赴き市民放射能測定所の立ち上げに協力。くるみさんとマリーさんは事故被災者避難に関する研究プロジェクトで、昨年から現地の人々の様々な生の声を調査しています。陽子さんは郡山にご親戚が多く現地の移動保育園の活動に協力したり、アーチストとしてドキュメンタリーのナレーションなどもされています。阿南(あなん)さんは昨年リヨンのダンス・ビエンナーレに、浪江町のよさこいダンスグループ「Wonderなみえ」の中高生メンバーを招待し、踊りを通して避難中の福島の人々との交流を深めています。

1-DSC_0010.jpg

猫 会場には100人近くの聴衆が来てくれました。事故収束とは名ばかりで、現地の人々は終わらない事故の影響を抱えて先の見えない毎日を送っていること、放射能汚染の不安、失業をはじめ生活維持の不安、人間関係の破綻など問題は相変わらず山積していることは伝わったかなと思います。また一方で、そんな大変な所ではあっても、現実には人々は逞しく生活していることも主張されました。福島と一括りにされてしまいがちですが、そこには一人一人の個人がいて、個々の事情があって、それぞれのやり方で困難に立ち向かっているのだということに思いを馳せてもらいたいです。

猫 そしてこの場を借りて、登壇者3人と一緒に立ち上げた私たちのNPOの紹介もさせてもらいました。被災者家族(特に母子家庭)を長期にわたって支援するための寄付を募るもので、Nos Voisins Lointains 3.11 - 遠くの隣人 と名付けました。将来は子供たちのフランス短期保養受け入れなどもできたらいいなと考えています。

29012_555559977810607_1083779472_n.jpg

1-DSC_0017.jpg
陽子さんの仲介で販売できる寄付のための応援バッジ
私、販売担当でしたが、飛ぶように売れて忙しかったわ
posted by KIMIU at 17:00| Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月05日

リヨン1区の図書館でA

猫 冬期休暇中の子供たちのために、リヨン1区(うちのすぐ近所)の図書館で催されている福島の子供たちのことを知るためのイベントに参加しました。全3回のアトリエで、福島の子供たちの作文を集めた「ふるさとはフクシマ‐子どもたちの3.11」という本を紹介し、地震・津波・原発事故に被災した子供たちに思いを寄せてもらう計らいです。10歳から12歳の子どもたち10人が熱心に話を聞いていました。今日の学習をベースに、木曜日は手作り本の制作、金曜日は作文のアトリエが続きます。みんなが作った本は福島に送られます。すべて、1区図書館司書のナタリーさんの発案で実現したプロジェクトです。

Bibliotheque1er.jpg

BM1entree_gd.jpg
1区図書館がある建物の入り口

BM1enf2_gd.jpg
子ども図書館の室内

(図書館の写真は1区図書館ウェブサイトから拝借しました)

タグ:図書館 3.11
posted by KIMIU at 23:23| Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月20日

リヨン1区の図書館で

猫 最近、東日本大震災と原発事故のことなどは、一般のフランス人にとってはもう済んだことになりつつあります。そんな中で、私が住む1区の市民図書館では3.11に関連していくつかのイベントが企画されています。

猫 リヨン市立図書館は大きな総合図書館のほかに、各区(9区まである)に小規模な図書館が設置されています。1区の図書館では昨年秋に日本をテーマした子ども図書館部門のイベントがあり、ちょっと相談にのったりしました。日本の生活習慣を子ども達に紹介する企画がきっかけでしたが、大震災とその影響について思いを馳せずにはいられない、と司書の皆さんはその後もいくつか企画を立てることになりました。福島など現地を訪れた他の日本人の方々の協力も得て、被災地・被災者にとって事態はまだまだ収拾していないことに気付かれたのもあるでしょう。

猫 子ども図書館部門では、被災した子ども達に向けて寄せ書きをして送ったり、被災状況を聞いて絵や作文を書く催しが行われます。

Bibliotheque1.jpg
リヨンの子ども達による寄せ書き

Bibliotheque1er.jpg
2月のイベントを伝えるポスター

猫 2月の子供向けイベントは、震災と原発事故により避難を余儀なくされた福島の子供たちの作文を元に編集された本の中からいくつかフランス語にして聞かせて、リヨンの子ども達に絵を描いてもらって製本します。3月末に日本の本と、リヨンの子ども達の本を展示して紹介するイベントも予定されています。製本した本は、作文を書いた子ども達に見てもらえるように福島にも送ります。

猫 また、大人向けには3月15日に、原発事故による避難者の状況をめぐる公開討論会が催されます。日本人の友人と共に準備に協力していますが、これら全てフランス人の方々のイニシアチブだと言うのが心強いです。日本でさえ震災と事故の記憶が風化し始めているなか、フランスのフツーの隣人に、被害はまだ続いており今もその困難を生きる人々がいるのだと伝えていければと思います。
posted by KIMIU at 04:05| Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月06日

ビュジェ原子力発電所

猫 来年の大統領選に向けて社会党は緑の党の協力合意を期待していますが、その決め手となるテーマが脱原発政策です。社会党候補に決まったオランド氏はこの点に関して曖昧なのですが(2025年までに原発依存率を50%まで下げるつもり)、交渉の席では最も古い発電所から閉鎖してしていく提案をしているようです。その「最も古い発電所」として選ばれたのがリヨンから35〜40キロの所にあるビュジェ原子力発電所(1979年〜)です。



猫 ビュジェ発電所は実際は2番目に古いもので、メンテナンスの面では技術をつくした補修が随時行われているので「古い」発電所とは見做せないと言う声もあるそうです。理屈はどうあれ、環境保護政党・緑の党にとっては、ビュジェ発電所閉鎖だけなど合意条件のほんの一部にしかならないと強気で、もっと思い切った決断を迫っています。

猫 ビュジェ地方はしばしばハイキングに行くのでよく知っています。事故を想像して発電所から10キロ、20キロ、30キロ、と距離を見れば、福島原発周辺の地理とも重なりあい、その汚染・被害の重大さが体感できます。フランスの原発は安全には細心の注意を払い最大限の努力がされていると見聞きしますが、判で押したような文言に説得力はなくて、それでも事故が起きたらどうすんだろ?と思うだけです。

猫 脱原発の第一歩は原子力発電の電気を使わないことなので、再生可能エネルギー電気会社に契約変更したいのですが、信用のおける会社を見つけるのがまず難しいようです。価格が割高になるとか、停電しやすいと言う問題ではなく、そもそも本当に再生可能エネルギー供給なのか疑わしいのです。
タグ:原発
posted by KIMIU at 17:58| Comment(0) | Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月09日

子ども全国ネット

猫 放射能被ばくから子供たちを守るために、行動する団体や個人が団結できるネットワークが立ち上がります。高濃度放射能汚染だけでなく、低濃度であっても内部被ばくなどでじわじわゆっくりと体が蝕まれるのを少しでも防止できるよう対応していくものです。

子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク
略称「子ども全国ネット」
ウェブサイト http://kodomozenkoku.com/index.html


猫 今までに各地でアクションを起こしてきた幾つもの小さな団体が協力し合って、さらに大きな声をあげていこうと言うものだと思います。私など賛同者に名を連ねてこうして情報拡散するのが精一杯ですが、塵も積もれば山となる、その塵の一粒にでもなれればと思います。

猫 先週は出張でラ・ロシェルへ行って来ました。よい天気に恵まれて、仕事がらみでしたが町を散策することもできました。大西洋に臨む小都市ラ・ロシェルは、歴史・文化に富み、海水浴場や水族館もあり魅力的な観光地です。

La-Rochelle-001.jpg

La-Rochelle-003.jpg
市庁舎の塔
フランスで最も美しい市庁舎と言われているそう

La-Rochelle-004.jpg
カフェ・ド・ラ・ペのテラスから
推理小説家のジョルジュ・シムノンが
常連だったと言う話です

posted by KIMIU at 23:18| Comment(0) | Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月27日

猫の手も借りよう!

猫 ひょっこりひょうたん島のモデルと言われる田代島のことを初めて知りました。もちろんインターネット経由で入ってきた情報です。通称「猫島」とも呼ばれるそうで、日本ではきっと有名なのでしょうね。宮城県石巻市の離れ島、島民人口100人に生息猫数約110匹とか。大震災・津波の被害で、牡蠣養殖と漁業が大打撃を受け、廃業の危機に瀕しています。思案の末、島の猫たちの手(名声)をかりて、復興支援基金が立ち上げられました。

250_78_bana_nyanpro.gif
クリックでウェブサイトにリンク
島の復興に賭ける海の男たちの
力強さと優しさに裏打ちされた
真摯な心意気が伝わってくるような
素敵なサイトです


猫 震災以来、リヨンからも義捐金を送ったりはしていますが、赤十字などの大きな機関への寄付になってしまうので手ごたえがありません。別に見返りなどいりませんが、その場限りの寄付と言うのがちょっとむなしい。数年後に美味しい牡蠣が再び生産され、田代島が猫島として観光客を迎えられるようになるまで、継続支援ができるんじゃないかと考えています。そのうちにフランス人友達ツアーでも組んで、是非この島を訪れてみたいものです。

Elffin-10.jpg
アタクシの手もいかが?
posted by KIMIU at 17:54| Comment(0) | Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月11日

脱原発デモ 百万人アクション

猫 かねてからの予定通り、日本では全国百ヶ所以上で様々な脱原発デモが開催されたようですね。





猫 フランスでも40都市ぐらいで催し物がありました。でも、テレビニュースでは日本のことは伝えても、フランスのデモのことは伝えていませんでした。ネット上にAFPの記事が載ったくらい。フィガロ誌エクスプレス誌を見つけましたが、どちらも同じ記事です。

猫 リヨンでは何もなかったので、一番近いところでヴァランスという町まで行こうかなとも考えましたが、朝早くの集会で天気もよくなくて、くじけました。フランスでは、「レッド・カード・デモ」と名付けられ、原発退場!をうったえます。

猫 午後には日が照ってきて気分よくなったので、エルフィンも連れて田舎散策に出かけました。リヨン周辺は北方にも南方にも原発があってそれぞれから3,40キロ圏です。田舎の山道を歩いていても、事故を想像してゾッとします。


Vanosc-14.jpg
これはなんだかわかりますか

Vanosc-13.jpg
くるみです
くるみ酒を作るという話ですが
梅酒みたいなものなのか?
見当がつきません

Vanosc-10.jpg
くるみの実より木がお気に入り

Vanosc-11.jpg
何を見つけたのか?

Vanosc-12.jpg
あ、飛(跳んだ)んだ!
posted by KIMIU at 22:05| Comment(0) | Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月04日

脱原発宣言の国

猫 福島原発の事故をうけて、段階的に原発を止めていこうと言う動きがありますね。





猫 これに先駆けて台湾でも、老朽化する原発6基の運転延長を見合わせ徐々に廃炉にすると発表されたそうです。

吉岡英介氏の論考  http://www.minusionwater.com/taiwan.htm

猫 原子力に代わるエネルギーの開発が期待されます。困難な道なのかもしれませんが、脱原発の国が少しずつ増えていけば、後に続く国も出てくることでしょう。
posted by KIMIU at 22:05| Comment(0) | Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月29日

脱原発

猫 フランスは原発大国だからでしょうか、反原発・脱原発ムードはなかなか盛り上がりません。もともとエコロジー問題に敏感だったお隣ドイツでは福島原発事故後、政治的にも逸早い反応がありましたね。昨日土曜日にもドイツ全国の21都市で趣向を凝らしたデモが催されたようです。ベルリンの様子が以下のサイトで紹介されています。

脱原発 NO NUKES ポスター展―事務局ブログ

猫 フランスにも脱原発をうったえる市民団体はいろいろあります。なかでも Réseau Sortir du nucléaire は日本の子供たちを放射能から守ろう!と、許容線量20mSv/年の撤回を呼びかける署名運動をしています。

猫 地震発生からちょうど3ヶ月目の6月11日は、日本全国での100万人デモが企画されています。

6.11 脱原発100万人アクション

   それに合わせて Réseau Sortir du nucléaire もフランス国内での催しを呼びかけ、パリ、ボルドー、リルなどでいくつかの団体が名乗りを上げています。配電の80パーセント近くを原子力に頼るフランス。とりあえず地震はほとんどないのを良い事に、大統領も安全強化を唱えるだけ。発電所現場での労働者の実情など知りたいところです。

Elffin-09.jpg
アタクシは電気無くても困りませんよ
タグ:原発
posted by KIMIU at 17:53| Comment(0) | Après 3.11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。