2014年09月11日

オペラ座バレー Les Labyrinthes du cœur

■ リヨンオペラ座新シーズンはダンスで始まりました。

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1)SUNSHINE Emanuel Gat
2)HOW SLOW THE WIND François Chaignaud & Cecilia Bengolea
3)HEART'S LABYRINTH Jirí Kylián

■ コンテンポラリーダンスでは珍しく、全て生オーケストラ演奏での舞踏でした。1と2は若手の振付で、それぞれに面白い試みではありました。1はヘンデルの水上の音楽を使うのですが、踊りそのものは音楽には全然合わせない。奇妙で面白いけれど、少々退屈でした。2は武満徹の同名の曲に合わせ、シルバーのボディースーツのようなコスチュームで異星人のダンスのよう。

■ ベテランJirí Kyliánの作品は、リヨンオペラ座に初めて入った6つ目のレパートリーだそうですが、捜索は1984年ということです。身近な人の自死にあい、その悲しみと辛さを乗り越え絶望の迷路から抜け出すというようなテーマです。とても優雅で、切ないながらも美しく救いへとむかいます。ドボルザークの夜想曲にのせて、最後のフェイドアウトとともに観客席からほぅっとため息がもれました。
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2014年05月01日

オペラ ねじの回転

Le Tour d'écrou
Vendredi 18 Avril 2014 à 20h


るんるん作曲 ベンジャミン・ブリテン Benjamin Britten (1954)
るんるん指揮 大野和士
るんるん演出 ヴァレンティナ・カラスコ Valentina Carrasco
るんるん家庭教師 Gouvernante(S) H. ニューハウス Heather Newhouse
るんるんクイント Narrateur, Peter Quint(T) アンドルー・トータス Andrew Tortise
るんるんグロース夫人 Mme Grose(S) K. ゴールドナー Katharine Goeldner
るんるんジェスル Miss Jessel(S) ジゼル・アレン Giselle Allen


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■ ブリテンフェスティヴァルの3つ目はヘンリー・ジェームス原作の怪奇小説が元になった『ねじの回転』。人里離れた豪華な屋敷に家政婦と暮らす孤児フローラとマイルスのもとに、彼らの叔父に雇われて女家庭教師がやって来る。愛情込めて子供たちの教育につくすが心がなかなかつかめない。ある日、少し前に亡くなった召使いクイントと先任家庭教師ジェスルの幽霊が現れ、子供たちの心を惑わせているらしいことがわかる。家庭教師は子供たちを守ろうとするが、なす術もなくフローラに憎悪されマイルスは死んでしまう。

■ 幻想的で手の込んだ素晴らしい舞台装置。優しさと不安がない交ぜになった家庭教師の歌声も説得力がありました。また、マイルスとフローラを演じた少年少女二人とも大人にひけをとらない歌いっぷりと演技で見事なものでした。オペラ座付属の小・中学生レベルの合唱教育機関があって、そこの生徒たちだということです。カーリューリヴァーで蘇って母を慰める12歳の少年を歌い演じたのもこの学校の生徒だそうです。将来が楽しみな子供たちでした。
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2014年04月27日

オペラ カーリューリヴァー

Curlew River
Jeudi 17 Avril 2014 à 20h


るんるん作曲 ベンジャミン・ブリテン Benjamin Britten (1964)
るんるん指揮 A. ウッドブリッジ Alan Woodbridge
るんるん演出 オリヴィエ・ピ Olivier Py
るんるん狂女 La Folle(T) マイケル・スラッテリー Michael Slattery
るんるん渡し守 Le Passeur(Br) W. デイズリー William Dazeley
るんるん旅人 Le Voyageur(Br) イヴァン・ルドロフ Ivan Ludlow
るんるん修道院長 L'Abbé(Bs) ルーカス・ヤコブスキ Lukas Jakobski


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■ 日本訪問の折に能の「隅田川」に感銘を受けたブリテンがそれを元に作り上げた作品です。カーリューリヴァーは東国と西国を隔てる川。さらわれた息子を探し求めて彷徨ううち気がふれてしまった女は、渡し守の話に号泣する。1年前に病に倒れて連れの男に捨て去られ亡くなった子供の、今日は命日だという話から、その子供が女の息子だというのです。墓の前で皆が祈ると少年が現れて母を慰め心の平安を与えてくれる。哀しいけれど癒しの結末となる物語です。登場人物はすべて男性が演じ、主役の狂女もテノール歌手です。教会上演用のオペラだそうで、オーケストラは無く指揮者も表には出てきません。数種の楽器奏者たちも舞台上に配置されて背景の一部を成しています。1時間20分と短いオペラですが、濃厚で静謐な大変面白い作品だと思います。
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2014年04月13日

オペラ ピーター・グライムズ

Peter Grimes
Jeudi 10 Avril 2014 à 20h


るんるん作曲 ベンジャミン・ブリテン Benjamin Britten (1945)
るんるん指揮 大野和士
るんるん演出 笈田ヨシ
るんるんピーター・グライムズ Peter Grimes(T) A. オーク Alan Oke 揺れるハート
るんるんエレン・オーフォード Ellen Orford(S) M. カウネ Michaela Kaune
るんるんバルストロード Balstrode(Br) A. フォスター・ウィリアムス Andrew Foster-Williams
るんるん"おばさん" tantine(Contralto) K. ウィルキンソン Kathleen Wilkinson
るんるんボブ・ボウルズ Boles(T) C. ジャドソン Colin Judson
るんるんセドリー夫人 Mrs Sedley(Ms) R. プローライト Rosalind Plowright


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■ 今シーズンのリヨンオペラ座フェスティヴァルはベンジャミン・ブリテンを取り上げました。オペラ作品3作の同時上演です。まず1作目「ピーター・グライムズ」の初日舞台を観ました。奉公人の子供の事故死に疑惑が持たれ、親方だった貧しい漁師ピーター・グライムズは村八分にされ追い詰められていきます。がむしゃらに働いて稼げば村人を見返せると、頑なな態度は事態を悪化させるばかりで絶望的な悲劇の結末へと向かいます。何とも救いのない暗いテーマの作品です。

■ 作品の暗さに加えて疲れがたまっていたせいか、舞台に集中できず時たま眠くなるありさま。せっかくの上演を満喫できなかった悔いが残ります。ただひたすら、悲劇の主人公のテノールの歌声が何とも切なく美しく胸打たれました。
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2014年03月09日

I Went to the House But Did Not Enter

I Went to the House But Did Not Enter
Jeudi 06 Mars 2014 à 20h


るんるん作曲・演出 ハイナー・ゲッベルズ Heiner Goebbels (2008)
るんるん出演 ヒリヤード・アンサンブル Hilliard Ensemble
デイヴィッド・ジェイムズ David James (Contre-ténor)
ロジャーズ・カヴィー=クランプ Rogers Covey-Crump (Ténor)
スティーヴン・ハロルド Steven Harrold (Ténor)
ゴードン・ジョーンズ Gordon Jones (Baryton)

Textes de T.S. Eliot, Maurice Blanchot, Franz Kafka, Samuel Beckett


■ とても不思議な演劇体験でした。TNP(国立民衆劇場)でオペラ座協賛のもとに上演された現代音楽演劇で、2008年にエジンバラ国際芸術祭で初演された作品です。世界的に有名な男声四重唱団ヒリヤード・アンサンブルによるア・カペラと語りのパフォーマンス。元のテキスト(上演は英語、フランス語字幕)は、エリオット The Lovesong of J. Alfred Prufrock、ブランショ La folie du jour(白日の狂気)、カフカ Der Ausflug ins Gebirge、ベケット Worstward Ho(いざ最悪の方へ)。3幕仕立てですが脈絡なく繋がっていき、最終幕は翻訳不可能なためか字幕は無く、言葉が並んで音を奏でているようでした。

■ グレゴリオ聖歌のような、読経のような、或は和歌を音読する(百人一首を読むような)時のような音調で聞いていて心地よいものがありましたが、全体的にはなんだかわけがわからない物でした。ヒリヤード・アンサンブルの4人は歌声は言うに及ばず、演技も表現力も大したもので、不条理演劇を観ているのだと思えばそれなりに楽しめます。でも、4人の「ふつう」の歌が聞きたかった観客には少々不評のようでした。
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2014年03月02日

オペラ オリー伯爵

Le Comte Ory
Mardi 25 Février 2014 à 20h


るんるん作曲 ジョアキーノ・ロッシーニ Gioacchino Rossini (1828)
るんるん指揮 ステファノ・モンタナーリ Stefano Montanari
るんるん演出 ロラン・ペリー Laurent Pelly
るんるんオリー伯爵 Le Comte Ory(T) ドミートリ・コルチャック Dmitry Korchak
るんるんアデル La Comtesse Adèle(S) デジレ・ランカトーレ Désirée Rancatore 揺れるハート
るんるんイゾリエ Isolier(Ms) アントワネット・デヌフェルド Antoinette Dennefeld 揺れるハート
るんるんランボー Raimbaud(Br) ジャン・セバスチャン・ブ Jean-Sébastien Bou
るんるん伯爵の教育係 Le Gouverneur(Bs) パトリック・ボレール Patrick Bolleire
るんるんラゴンド Ragonde(Ms) ドリス・ランプレヒト Doris Lamprecht


■ ロッシーニ作「オリー伯爵」は喜劇的オペラです。そもそも、リヨンのオペラ座に通うようになったきっかけは、ロラン・ペリー演出のオッフェンバック作「地獄のオルフェ」で笑い転げたくなるような体験をしたからなのですが、このたびの「オリー伯爵」でその時の感動を再体験しました。十字軍の時代、貞淑な令嬢アデルを誘惑しようと策を練るオリー伯爵は、新興宗教のグルに扮したり巡礼尼僧の仮装でアデルの屋敷に入り込んだりします。また、オリー伯爵の小姓イゾリエはアデルに首ったけで、アデルもイゾリエを憎からず思っているという設定。

■ いかがわしげな風貌のグルの第一声が美しいテノールの声で、そのアンバランスに思わず笑ってしまいます。小姓イゾリエはメゾソプラノが演じる男役で、観客の最も高い人気を集めていました。アデルを演じたデジレ・ランカトーレがチャーミングな大胆さを発揮して歌も演技も素晴らしく、魅惑されてしまいました。テレビ用の録画もされたようで放映が今から楽しみです。

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2014年01月26日

オペラ 犬の心臓

Cœur de chien
Lundi 20 Janvier 2014 à 20h



本原作 ミハイル・ブルガーコフ (1925)
るんるん作曲 Alexander Raskatov (2010)
るんるん指揮 Martyn Brabbins
るんるん演出 Simon McBurney
るんるん博士 Filipp Filippovitch Preobrajenski(Br) Sergei Leiferkus
るんるん助手 Ivan Arnoldovitch Bormenthal(Br) Ville Rusanen
るんるん人間になった犬 Charikov(T) Peter Hoare
るんるん犬の悪声 (S) Elena Vassilieva
るんるん犬の美声 (CT) Andrew Watts
るんるんジーナ (S) Nancy Allen Lundy


■ 年明け最初のリヨンオペラ座公演は、何とも奇怪な物語「犬の心臓」上演中です。初日公演を観ました。ロシアの作家ミハイル・ブルガーコフが1925年に書いた体制批判の風刺作品で、科学発展を揶揄して反革命的とみなされ発禁処分、外国で発表されソ連では1987年に初めて刊行されたようです。若返り治療をすることで有名な医学博士が、行き倒れになりかけた野良犬を手懐けて、死んだ人間の睾丸と脳下垂体を移殖するというおぞましい手術を施します。手術はある意味成功し、犬は人間になるのですが、手に負えない愚か者で博士を困らせる事態に…

■ 目を瞠るような演出と舞台装置でしょっぱなから一気に引き込まれます。ユーモアセンスに溢れていて気味が悪いシーンも笑ってしまうほどです。演技も歌も達者な役者ばかりで一時も目が離せません。不安で残酷な雰囲気の中で、犬の真っ当なつぶやきだけがカウンターテナーの美しい声によって歌い語られ清涼剤になりました。

■ 終演後にオペラ座を出るまでの階段を下りながら、高校生ぐらいの女の子たちが「初めてオペラって観たけど、こういうもんなの!?」「これがオペラ?な〜んか、意外」と言うようなおしゃべりをして、どうやらとっつきやすくて面白かった様子です。独特な音楽ですが、若い人にとってはミュージカルにも似て、クラシックなオペラ作品より敷居が低いのかもしれません。


音楽評リンク
メモ CULTUREBOX
メモ FORUM OPERA
メモ DIAPASON
メモ ResMusica.net
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2014年01月25日

オペラ ホフマン物語

Les Contes d'Hoffmann
Samedi 14 Décembre 2013 à 19h30


るんるん作曲 Jacques Offenbach (1881)
るんるん指揮 大野和士
るんるん演出 Laurent Pelly
るんるんオランピア/アントニア/ジュリエッタ/ステッラ(S) Patrizia Ciofi
るんるんホフマン(T) John Osborn
るんるんリンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット(Br) Laurent Alvaro
るんるんミューズ/ニクラウス(Ms) Angélique Noldus


■ (リヨンオペラ座 鑑賞備忘録) 今年7月に東京・Bunkamuraオーチャードホールで引っ越し公演も決まっている大野和士指揮による「ホフマン物語」のリヨン歌劇場本公演は2013年の12月に行われました。主役ホフマンのジョン・オズボーン、ヒロイン4役を演じ分けるパトリツィア・チョーフィ、悪役の低くていい声ロラン・アルバロ、男役と女神を演じるアンジェリク・ノルダス、誰もが皆素晴らしい歌いっぷりでした。

■ 年末にオーチャードホールで開催されたイベント「大野和士が語る!『ホフマン物語』の魅力」の報告レポートがこちらのウエブサイトに⇒ e+ CLASSIX(イープラス クラシックス)


音楽評リンク
メモ FORUM OPERA
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2013年10月22日

オペラ カルメル派修道女の対話


Dialogues des carmélites
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写真はリヨンオペラ座サイトから拝借


るんるん作曲 Francis Poulenc (1957)
るんるん指揮 大野和士
るんるん演出  Christophe Honoré クリストフ・オノレ


■リヨンオペラ座で公演中のプーランクのオペラを観ました。フランス革命下コンピエーニュの修道女たちが断頭台で処刑された史実を描いたものです。1957年の作で現代的な音楽ですが、シスター(役)たちの美しいハーモニーや、多人数ソリストも1人1人素晴らしい歌声で、大変わかりやすい感動的な作品でした。

■ドイツの女性作家Gertrud von Le Fortが実話をもとに書いた小説(1931)を、フランスで映画にするためにジョルジュ・ベルナノスが脚本化したものの、書きあげてすぐに亡くなった(1948)ため映画の企画は取りやめになりました。その後、殉教をめぐる主人公の迷いと苦しみに惹かれたプーランクがオペラ作品に仕上げ、ミラノ・スカラ座でイタリア語による初演となったそうです。

■恥ずかしながらフランス革命期に修道尼が迫害を受けたなどとは知らなかったので、話の内容が衝撃的でした。革命家の恐怖政治の真っ只中、コンピエーニュの16人の修道女は「狂信と扇動」の罪に問われたということです。実際は修道院も財産も没収され僧衣も禁止されて息をひそめて生活していたのに、1794年7月17日に判決は下り、その日のうちに刑が執行されたそうです。約10日後の7月28日にロベスピエールの処刑をもって恐怖政治は終わります。
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2013年09月29日

福島映画シンポジウム

■ふと気が付けば、もう9月最後の日曜日。秋が一気に深まる気配を感じます。9月中はプライベートでも仕事でも、色々とイベントがあって大忙しでした。中旬には Ecole Normale Supérieure de Lyon (ENS de Lyon - リヨン高等師範学校)で東日本大震災に因んで発表された映画をめぐるシンポジウムがありました。

≪ Figurer la catastrophe, réfléchir le nucléaire ≫
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■ENSの映画学科の先生が、日本で行われている映画上映&トークプロジェクト「Image.Fukushima(イメージ福島)」の活動にヒントを得て企画したもので、災害・被災の現状を知ると同時にそういったテーマの映像化がはらむ意味や問題点について考えようというものでした。ENSのマスターレベルの学生向けではありますが、映画上映とパネルディスカッションは無料参加可能で、他校の学生や一般視聴者も多く集まっていました。日本から松林要樹監督と「イメージ福島」の実行会長三浦哲哉氏、その他フランス在住の監督3人が討論に参加。被災の現状をめぐってのパネルディスカッションには、物理学、社会学、医学、地理学などの研究者が登壇しました。

■上映作品は以下の通り。ロードショーなどにはかからない作品ばかりでしょう。

  松林要樹 相馬看花
  Philippe Rouy 4 bâtiments face à la mer
  河村勇樹 Four Months After
  藤原敏史 無人地帯
  船橋淳 フタバから遠く離れて
  Keiko Courdy 霧の向こう
  小林政広 ぎりぎりの女たち

■8月末に Grand central という原発作業員が登場する映画が封切られ好評を博しました。その監督がENS de Lyonの10年前の学生だったことから、シンポジウムの最後にセミナー講師として招かれて話をしました。映画の企画は福島の事故以前からあったもので、シンポジウムの趣旨にはそぐわないとしたうえで、原発作業員の過酷な労働条件や絆の深い人間関係など、実際に作業員だった人の指導も受けながら撮影したということです。若い女性監督からは映画作りの難しさと楽しさが熱意とともに伝わってきました。それを聞いて興味がわいたので観に行ってみました。主要テーマは「危険な恋愛関係」ですが平凡な扱いで、様々な裏の苦労がシロウトの私には見えないし、私にとっては詰まらない作品でした。作業現場描写はかなり忠実に再現されてはいるのでしょうが、おそらく現実とはかけ離れていることでしょう。キレイ過ぎる感じ… 原作の小説があるそうなので読んでみようと思います。


発電所内の撮影はもちろん国内の本物は使えず
国民投票で稼働反対!となり未使用になっていた
オーストリアのピカピカの発電所で撮影できたそうです
タグ:映画 3.11
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2013年03月03日

パルシファル NYメト

猫 昨夜はニューヨークメトロポリタン歌劇場でのワーグナーのオペラ、パルシファルを堪能しました。リヨンの映画館で実況生中継です。午後6時から始まり、終わったら12時になっていました。昨年6月の「ニーベルングの指環」に味をしめ、今回は生中継に挑戦です。METライブビューイングのサイトによると、日本では4月に上映されるようです。



るんるん 指揮:ダニエレ・ガッティ
るんるん 演出:フランソワ・ジラール
るんるん 出演:ヨナス・カウフマン(パルシファル)
      カタリーナ・ダライマン(クンドリ)
      ペーター・マッテイ(アムフォルタス)
      ルネ・パーペ(グルネマンツ)
      エフゲニー・ニキティン(クリングゾール)

猫 1年前にリヨンで上演されたものと演出は同じですが、指揮も出演者も異なります。舞台装置も同じものが再現されていたとは言え、リヨンの劇場の倍はありそうな大きな舞台で、スケールの違いに圧倒されました。人気テノール歌手、ヨナス・カウフマンは期待を裏切らず、映画館の観衆も拍手をおくっていました。
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2013年01月26日

オペラ 利口な女狐の物語


La Petite Renarde rusée
ヤナーチェク
写真はリヨンオペラ座サイトから拝借


るんるん作曲 Leos Janacek (1924)
るんるん演出 André Engel
るんるん指揮 Tomas Hanus


猫 今月のオペラはヤナーチェクです。初日に観て来ました。作曲家の名前だけは知っていましたが、オペラを観るのは初めてです。色とりどりの舞台に、子どもたちが演じるたくさんの動物。楽しく陽気な自然界賛歌の物語です。万物は生死を繰り返していくものだということが描かれます。

猫 いつもどおり舞台に遠い5階席をとってありましたが、この日は空席が多かったらしくて、1階席の奥のど真ん中に変更になりました。ちょっと得した気分です。
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2012年10月28日

オペラ マクベス

猫 10月のリヨン・オペラ座ではヴェルディのマクベスが上演されました。有名ですが私は今回観るのが初めて。内容についてはざっと予習をして、演出がとても現代的だという噂も耳にして、心がまえ(?)をした上で臨みました。

マクベス夫妻
macbeth_salle_de_bourse.jpg
Macbeth en salle de Bourse コピーライトマーク Jean-Pierre Maurin
ウェブサイト france télévisions Culturebox より写真拝借


るんるん作曲 Giuseppe Verdi (1865)
るんるん演出 Ivo van Hove (新演出)
るんるん指揮 大野 和士


猫 証券取引所を舞台背景にスーツに身を固めた魔女と王と貴族たち。覚悟はしていたものの、たいへん違和感があって演奏が上滑りにしかとらえられなくて集中できませんでした。演じる人々の身体に音楽が馴染んでいない、とり憑かれていないとでも言えましょうか。大胆で突飛な演出は嫌いではないのです。歌い手の技量にもよるでしょうが、これは失敗かなと残念でしたが…

猫 後半は説得力ありました。リンクを貼った上記ウェブサイト記事の写真にもあるように、不正に王となったマクベスのもとへ攻め込む人々が「動く森」となる様子がウォール街占拠と上手く重なり合い、力強い歌声がみごとに時を越えて迫ってくるようでした。でも、初めての作品はやっぱりオーソドックスな舞台で観たいなという気持ちも強くしたのでした。


猫 今日は早くも10月最後の日曜日。夏時間から冬時間へと移行しました。リヨンは例外的な冷え込みで雪まで舞い散るありさま。郊外へちょいと足を伸ばすと、すっかり雪景色となっていました。2,3日前はコートも要らないほど暖かかったので、急激な気温の変化に振り回されています。この寒さもそうは続かないのでは。

 
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2012年09月23日

ダンス One of a kind


猫 リヨン・ビエンナーレの演目として、今週はオペラ座バレー団によるJirí Kylián 振付 One of a Kindを観て来ました。リヨン・オペラ座では再演で、初演の時にも観たはずなのですが全然覚えていませんでした。印象が薄かったというわけではなく、単に記憶能力の問題。だからこうしてブログに記録しておくのは後々便利です。Jirí Kyliánはチェコ出身の舞踊家。リヨンオペラ座バレーではいくつもレパートリーがある馴染みの振付師です。


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2012年09月16日

ダンス 山海塾『産土』

猫 9月は新学期。様々な催しの新シーズン開幕でもあります。リヨンオペラ座は2年毎のビエンナーレ・ダンス・フェスティバルに参加で、舞踏の山海塾で始まりました。



猫 新作のタイトルは Umusuna 日本語では産土と書いて「うぶすな」とも読むと、調べて初めて知りました。人の産まれ出で来た地、「有史以前の記憶」というサブタイトルがついています。

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舞台制作に関する天児牛大氏のインタビュー
クリックでYoutubeで見られます


猫 男性ばかりなのに、それはそれはたおやかで静謐。世界中で暴力的な様々な出来事が起きているこの時期に、心を慰めてくれるあたたかい舞台でした。
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2012年08月12日

おうちでオペラ

猫 フランス・ドイツ共同制作テレビ局アルテ(ARTE)は文化・芸術・学術関連の教養番組が放映されます。この夏は欧州各地の多種にわたるフェスティヴァルから生中継が次々と放映されています。フランスはエクサンプロヴァンス音楽祭の「フィガロの結婚」、アヴィニヨン演劇祭の「かもめ」、ザルツブルグ音楽祭の「魔笛」などなど。他にも色々ありすぎて全部は観切れません。中継後は1週間から3ヶ月ほどウェブサイト上で録画を観る事もできます。昨日はバイロイト音楽祭のワーグナー「パルシファル」の中継でした。録画は一週間有効でリンクを貼ってみましたが、期限が来たらこのブログ上でも観られなくなるのかな。




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2012年07月08日

オペラ カルメン

猫 リヨンオペラ座、今シーズン最後の出し物はビゼーのカルメン。私はいつものように初日公演を観に行きました。有名な演出家 Olivier Py (オリヴィエ・ピ)を迎え、あっとおどろく舞台になっていました。カルメンはスペインの煙草工場労働者ではなく、パリのキャバレーのトップ・ダンサーなのでした。凝った舞台装置はすばらしく、見事にパリの小劇場を再現しています。ただ、演奏も歌も演技も大掛かりな装置に負けてしまっているように見えました。もう少し声量のある歌い手だったらよかったのに、と思うことしきり。ほっそりとして見栄えはよい方々ばかりなんですが… 

猫 昨日、7月7日にフランス各地で、この舞台の実況中継が大スクリーンで放映されました。リヨンはテロー広場で市庁舎を後にスクリーンが設置され、8千人もの人が集まったと言うことです。

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設置された大スクリーン

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人でうめ尽くされたテロー広場
リヨンオペラ座フェイスブックの写真を拝借


猫 フランス・アルテ局のウェエブサイトでこの中継録画を見ることができます。このアルテ局ウェブ・ライブのサイトでは、先週から始まったエクサンプロヴァンス音楽祭の演目もいくつか観ることができます。幕開けの作品となった「フィガロの結婚」が12日に放映されるそうで楽しみです。
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2012年06月10日

NY メトロポリタン・オペラ

猫 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で上演された作品が、劇場中継映像で世界各国の映画館で上映されるようになっています(日本でも 紹介はこちら)。フランスでも昨シーズン(2011-2012)の上映は成功だったようですが私は今まで観に行く機会がありませんでした。6月にワーグナーの「ニーベルングの指環」4部作を一挙に再上映することになり、はじめの2作を観ました。夕方7時からの上映で、編集してあるとは言え長いので見るのにも気合がいります。先週と今週の火・木と4夜で、今週はどうしようかと迷っているところです。東京でも8月に一挙上映されるようです。世界一流の劇場となると、やはりスケールが違うのですね。

ニーベルングの指環ニーベルングの指環ニーベルングの指環ニーベルングの指環
写真はPathé live ウェブサイトから借用
「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジーグフリート」「神々の黄昏」

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2012年04月08日

オペラ Terre et Cendres 灰と土




ペン原作 Atiq Rahimi
るんるん作曲 Jérôme Combier (2012)
るんるん演出 Yoshi Oida
るんるん指揮 Philippe Forget


猫 リヨンオペラ座の実験的な試みと言えましょうか、ゴンクール賞作家の小説を基にした新作オペラが、クロワ・ルッス・シアターで上演されました(うちの近くの中規模劇場)。ゴンクール賞はフランスの由緒ある重要な文学賞ですが、近年は他にも文学賞が増え過ぎたため、受賞作家も作品も個人的には興味を失っていてチェックしてないので、どういう作家の作品か全然知りませんでした。

猫 Atiq Rahimiアティク・ラヒミは1962年カブールに生まれ、22歳の時ソビエト軍侵攻を逃れパキスタンへ、後フランスへ政治亡命しました。カブールのフランス系学校で教育を受け大学で文学を専攻、パリではソルボンヌ大学で博士号をとっているようです。映画制作者、小説家として大活躍しています。初めてフランス語で書いた小説 Syngué sabour : Pierre de patience (邦訳「悲しみを聴く石」)で2008年のゴンクール賞を受賞しました。

猫 Terre et Cendres(邦訳「灰と土」)は2000年に発表された著者の処女小説で、2004年には著者自ら映画化しています。そしてこの度のオペラ化というわけです。クロワ・ルッス・シアターとのコラボレーションとして計画され、オペラというよりも音楽芝居といった感じです。主人公は役者で、歌うわけではありません。ソ連軍の爆撃で聴力を失った孫を連れた老人が、息子の出稼ぎ先へ旅をする。その途上で家族皆殺しの状況が淡々と語られます。

猫 遅刻ぎりぎりで飛び込んだら、客席はぎっしり満員でした。やはり原作が有名作家ということで、シアター馴染みのお客が多かったのかもしれません。現代音楽オペラはどのように受け入れられたのかしら。私としては、ちょっと中途半端な印象でした。音楽とナレーションがうまく融合していなくて、感情移入ができませんでした。でも、面白い試みには違いないです。小説も読みたくなったし、映画も観たくなりました。アフガニスタンのこと、もっともっと知りたくなりました。
タグ:オペラ
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2012年04月07日

オペラ パルシファル





るんるん作曲 Richard Wagner (1882)
るんるん演出 François Girard (新演出)
るんるん指揮 大野 和士


猫 ちょっと時間が経ってしまいましたが、3月23日にオペラ座でワーグナーのパルシ(ジ)ファルを観ました。当初は初日の3月5日に行く予定でしたが、オペラ座側の都合でこの日の上演は無くなり、他の日に変更を強いられました。希望の席が見つからなければキャンセルして払い戻しです。取り消しの知らせにムッとしていたのですが、幸い23日の6階正面席が取れて腹立たしさはすぐに忘れてしまいました。

猫 オペラ好きと言っても、偉そうに良し悪しが語れるほどではないし、歌手の名前すらしっかり覚えていられないのですが、このパルシファルは本当に観られてよかった、素晴らしい舞台だったと満足でした。

映画動画にリンク

猫 幕開けでは衣装が変!?と思っていたのですが、だんだんなじんできて、演出・舞台美術とも相俟って気にならなくなりました。特に第2幕の魔法使いの城の場面、花園の乙女たちが髪振り乱した妖怪の様なのにきれいに見える演出がとても気に入りました。

猫 呪われた女性クンドリ役を演じたメゾ・ソプラノのElena Zhidkovaに聞き惚れました。そして脇役なのに出番の多いグルネマンツ役のGeorg Zeppenfeldも、安定した素晴らしい声と歌いっぷりで観客を魅了していました。

posted by KIMIU at 18:10| Comment(0) | 観た | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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